先日、出張で北海道に。
新千歳に着き、あいにく外出を楽しむような時間はなかったのだが、少しは地のものを味わってみたいというささやかな抵抗で徒歩圏内を徘徊。
昼は廻らない鮨にこだわり、こちらに。
特上にぎり。
野菜サラダが付く。
10貫でたしか1,800円というお手頃価格。
まぐろが美味かった。
夜はこちら。街の酒場である。
元陸自の山ちゃんが語る、語る、語る。
料理はおまかせのおばんざい。
印象に残る美味さだったのは、サケのベーコン巻きとジンギスカンだった。
たくさん飲んで、これでお会計2,000円チョイは東京・大阪ではまずない驚愕価格。
そして翌日は空弁、懲りずに海鮮丼を。
総じて、ふらっと入ったお店が皆親切で、よそ者を最大限にもてなしていただき、実に楽しい時間となった。
「やっぱりジンギスカンは北海道が一番」
「海鮮は北海道で食べるに限る」
皆口々にこんなことを言うが、私はあまり同意できない。
今は驚くほど輸送技術が発達しているし、事実、今回頂いた海産物より美味しいものを出すお店が東京や大阪にはたくさんある。
要は、日本中どこにいても、たくさんお金を出しさえすれば、最高レベルに美味しいものにありつける時代なのだ。
それでも本場で地のものを食べてとりわけ美味いと感じるのは、旅をしているという特別感や安い割に美味いというコストパフォーマンスの良さ、その土地の方々の温かさなど、色んな要素がプラスに働いているからだと思う。
これは間違いなく、大都会で大枚をはたいても得られない経験だ。
旅は味覚だけでなく五感全てを働かせて楽しむものだと改めて気付かせられた今回の出張だった。