一昨日、とある親しいシェフと話していて、神戸・元町の「レストラン・パトゥ」が東京に移転すると聞き驚きを隠せなかった。
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ホームページより
先日も書いたが、パトゥと言えば、「コム・シノワ」の流れを汲むフレンチレストランの代表格だ。
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「コム・シノワ」から東京・白金高輪の「コート・ドール」を経て渡仏し、研鑽を積まれた山口シェフが1999年にトア・ロードで開店。
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2005年には現在の場所に移転し、神戸では珍しくウェイティングスペースを配したオオバコの店舗は格式高く、長きにわたり老若男女に愛され続けてきた名店と言ってよいだろう。
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そのパトゥが開店から20年を経た今、どうして東京に移転してしまうのか。事情は存じ上げないが、神戸にとっては間違いなく大きな損失である。
そして、一昨年の春には「ペルージュ」(創業16年)、昨年末には「オーベックファン」(同39年)、今春には「ル・パッサージュ」(同26年)と、神戸のフレンチシーンを支えてきたクラシカルなフレンチレストランが相次いで閉店している。
以前の投稿において、神戸グルメを考えるとき、フレンチが一大ジャンルとして確立されているという考えをお話ししたが、こういった2000年代前半に一世を風靡した名店が姿を消してしまった今、神戸グルメの構図がこれから一気に変わってしまう可能性があると私は思っている。
すなわち、神戸グルメでステーキ、洋食、中華とともに並び立ってきたフレンチの足元がぐらついているような気がするのだ。
正直、神戸グルメの将来像に対して特別な願いなどはないとのたまっていたが、個人的にも大好きなフレンチが衰退していくことはやはり悲しい。
現在、老舗閉店の一方では新しいスタイルの店が続々と開店しているが、このなかから「神戸のフレンチと言えば?」という問いかけに対して真っ先に名前が挙がるような名店がまた、たくさん誕生してくれることをひとえに願う。
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[…] しかし2019年1月に惜しまれつつも閉店。当時は神戸の有名老舗フレンチが相次ぎ閉店・県外移転した時期でもあり、神戸のフレンチはどうなってしまうのかとつくづく嘆いたものだ。 […]
[…] パトゥと言えば、以前にもご紹介した通り、1999年に神戸のトア・ロードで開店、長らく神戸フレンチの第一人者的存在としてその名を馳せた名店だが、2020年1月をもって惜しまれつつ閉店。同時に、活躍の場を東京に移すことが発表されたのだった。 […]