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【神戸・ハンター坂】フランスのエスプリを体感したい、「ブラッスリー・ロバボン」

「仔牛のラザニア」。

仔牛のラザニア

この一皿とワインだけでも完結できると思う。ラザニアと聞けば少々重い印象かもしれないが、軽やかな仔牛肉に酸味の利いたトマトなら食後感がイイ。ガルニに焼きタマネギとジャガイモのピューレというのもオツだ。

「豚肉のロースト ロックフォールチーズ」。

豚肉のロースト ロックフォールチーズ

ロース肉を分厚く贅沢に焼き上げた一皿。小場佐さんのなかでマイブームとのことだが、美味かった。肉は絶妙な塩梅のミディアムな火入れで、大変柔らかく食べ応え十分。ロックフォールチーズの塩気がワインを誘う。

以上、ロバボンで体感できる本場のエスプリについてつらつらと堅苦しく書いてしまったが、所詮愉しみ方なんて人それぞれ。特別な決まりゴトなんて何もない。しかし強いて言わせてもらうとすれば、「ブラッスリー」という場所・文化に自分のライフスタイルに取り入れてみることがポイントかと思う。

そもそも「ブラッスリー」とはフランス特有の業態であり、どんなタイミングでフラッと立ち寄ることができ、「ビストロ」のように料理メインの店でもなければ「カフェ」のように軽食しかないワケでもない…それも諸説ある定義のうちのひとつ…という何とも曖昧なジャンルの店である。

私は「昼夜通して使い勝手の良い店」と解釈するのだが、日常生活において色んなシチュエーションで止まり木的にこのブラッスリーを使うことが日々の生活に奥行きと彩りを与え、ひいてはフランスの文化を理解し愉しむことに繋がるのではないかと考える。

小場佐さんが敬愛するフランスの伊達男、セルジュ・ゲンズブール(BRUTUS1982年8月15日号より) ※本文とは関係ありません

ロバボンも本場のスタイルを踏襲して昼夜通しで営業中。しっかり食べるもよし、カフェや飲みだけ、あるいは2軒目、3軒目使いも大歓迎の店だ。

まずはサクッと立ち寄ってみて一杯だけでも。次回はまた違ったシチュエーションで。その繰り返しのなかで自分なりの愉しみ方を見つけることができれば言うことなしだろう。

是非一度、フランスのエスプリを感じに坂道を登ってほしい。

店前にはフランスの風が吹いているかのよう

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4 Comments

  1. ボッサ ボッサ

    ロバボン、まさにパリのエスプリを感じる店ですよね。
    店名の由来も聞いて納得!です。
    毎回、細かな取材力に感心して楽しく読ませて頂いてます。
    次回はどんな記事が…と期待してしまいます(笑)。

  2. mickeater mickeater

    ボッサ様
    コメントを頂戴し、誠にありがとうございます。
    毎回私の駄文を読んでくださっているとのこと、心より御礼申し上げます!
    また記事に共感していただけて嬉しい限りです。
    とりわけ地元・神戸が少しでも元気を取り戻してほしいという想いで、このブログを書いている次第です。
    「ここは行くべき!」、「こんなこと書いた方がイイ!」等、アドバイスがございましたら、是非また教えていただきたいと思います。
    今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

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