ここまで来たら、もう一軒立ち寄りたい店がある。
「リョウイチヤマウチ」。人気のブーランジェリーである。
長い間、私はリョウイチヤマ「グチ」だと思い込んでいて、最近「ウチ」だと気付いた。
かつては「イモ欽(トリオ)行こう」などと言っていたので、この場を借りて謝りたい。
購入したカマンベールフランス、美味しかったです。
さて、いよいよ昼はどうしよう。
もう蕎麦にはこだわっていられない。サッパリしたものなら良しとしよう。
かつてミシュラン二つ星を獲得した「鮨まつ本」。
無論、予約がないと入店できない。
2階には話題の中華「滕王閣」。
四川料理の店だが、こちらもランチ営業終了とのこと。
美味しいらしいので是非、今度行ってみよう。
「割烹にしい」。
こちらもミシュラン一つ星の有名店だが、すでに終了。残念。
この時点で14:10。もうランチタイムも終わっているではないか。諦めて夙川まで引き返して、テキトーに済まそう。
そう決心し、阪急苦楽園口駅まで歩いたのだが、最後に棚ボタが待っていた。
駅舎に並び立つ蕎麦屋を発見。
「大正庵」という老舗で、20:00まで営業しているとのこと。
こういう時、蕎麦屋の通し営業はつくづくありがたいと実感。迷わず入店。
店先に生い茂る樹々が美しかった。
鴨なんばを頂いた。
こだわりの手打ちといった趣はなく、かつてまちの至る所にあったフツーの蕎麦屋の鴨なんばだが、素朴で美味しかった。
空腹も限界を迎えていただけに、本当に感謝感謝である。
ご馳走様でした。
生き返ったので、帰りはアジサイを見ながら夙川駅まで川沿いを歩いた。
春の桜もイイが、夏のアジサイもまたなかなかのものだった。
この辺りは映画「火垂るの墓」の舞台でもあり、戦時中は大規模な空襲を受けて大きな被害が出たという。
戦争から76年が経った今、その爪痕は微塵も感じられず、親子連れが川面に足を浸しキャッキャとはしゃいでいるのどかな光景が愛おしかった。
ついさっきまで蕎麦屋を探し彷徨っていたオッサンが平和のありがたさについて語り出すというトンデモナイ展開になってしまったが、お許しあれ。
一刻も早くコロナが終息し、再び平和な日々が訪れることを願いたい。
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「大正庵」、いい店ですよね。ミシュランやSNSで評判の店は、
最近、とみに予約取りにくくなってますよね。でも、本来、食事と
いうのは、その日の気分で食べるものを決めたいもの。そういう意味で
言うとフラッと入れる店というのは貴重で有難いし、通し営業も嬉しい。
ただ店側は効率重視で予約優先、売切れ御免になっているようですが…。
フラッと入れる店、残っていって欲しいですよね。
「ランチは売り切れたけどあるもんで良かったら出すよ!」みたいな店もいいなあ。
すみません(笑)。ちょっと個人的な感想で脱線しましたが、ゆる~いスタンス
の店、結構好きです。
「大正庵」、いい店ですよね。川べりにあって和めます。
コロナ禍でもミシュランやSNSで評判の店はさらに予約困難
になっているところが多いですね(席数減の関係もあるとは
思いますが)。ただ、食事というのは、本来、その日の気分で
フラッと入るところを決めたい日も多いもの。そういう時に入れる
店は有難いし、通し営業も嬉しい。
ただ店側は効率重視で予約重視、売切れ御免になってくるのかな…。
「ランチは売り切れたけど、あるもんで良かったら出すよ!」みたいな
店、よいなぁ。フラッと入れる店、残っていって欲しい。
ゆる~い店、好きです(笑)。
スミマセン、個人的な感想になってしまいました(笑)。
ボッサ様
コメントありがとうございます。
「大正庵」、知りませんでした。最近の雑誌等ではあまり取り上げられない、しかしながら趣のあるシブい店でした。
最近はWebでの露出が多い店だけが独り勝ちして、他の店は見向きもされないきらいがあります。
結果的に、お店の多様性が狭められている気がします。
独り勝ちしている店自体も仰るとおり、コース料理を人数分用意して売切御免という営業形態でロスを最小限にしていますね。
決して悪いことではないのですが、ボッサ様が仰るゆるさやあそびの部分が少なくなってきたと実感します。
私たちお客はそういう部分にこそ店主の人情・人間臭さを垣間見て、またここに来たいと思うようになるのだと思います。
というわけで、私もゆる~い店、好きです。