東京・神保町と言えば、「古書街」、「カレー」、「楽器」、「大学」などを連想される人が多いと思う。
私も上記のジャンルにはかなり関心が深いので神保町をよく訪れるのだが、最近になってなかなかオツな酒場があることに気が付いた。
なかでも、あまり雑誌等には書かれていないが、ナチュールを供する小バコのビストロがどうやら多そうな予感がしている。
今日は、つい先日立ち寄って素晴らしかったお店を紹介したい。
場所は東京メトロ神保町駅からJR水道橋駅方面に5分程ほど歩いた路地裏。
「ワイン食堂 Chat Gatto」とある。
「Chat」も「Gatto」もそれぞれフランス語・イタリア語で「猫」を意味することから、店主は猫好きなのかと妄想が膨らむ。
扉を潜り、店内へ入るとカウンターへ案内された。
店は夫婦らしき男女2人体制のもよう。店内随所に猫のポスターやオブジェが配され、言わずもがな猫好きが伝わってくる。
早速メニャー…いやメニューを拝見。
「大三島有機野菜」や「愛媛県産金ごま」などならではの食材名が並び、こりゃそそられる。
ワインリストはなく、お任せでその日のナチュールをいくつかピックアップしてもらえる。
まずは国産のクラフトビールから。
夏にピッタリ、喉越しが素晴らしい。
最初は、愛媛野菜惣菜盛り合わせで一献。
3~4品を盛り合わせにしてある。トマト本来の深みのある甘さ、レモンやスパイスを効かせたキュウリの爽やかな味わい。大変愉しませてもらった。
自家製パン。
もっちりしていてかなり好みでした。
続いて、愛媛直送鮮魚の軽いマリネ。
愛媛固有の魚ということでしたが名前、忘れました。。。
〆すぎず、食材の新鮮さ、本来の旨味をしっかりと活かすことができている。
身のプリプリが実に特長的で、大変美味しく頂いた。
メインはこちらも愛媛の魚介を用いたブイヤベース。
こちらはオーダーを受けてから長い時間、ご主人がずっと取り掛かっていた一皿。
タイやアサリ、カキやイカなど、新鮮な魚介から染み出したスープは大変滋味深く重層的な味わい。胃袋が歓喜する。
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