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こだわり抜いて9周年、神戸・元町「炭焼&wine 9」

2015年4月7日。

以前、当ブログでもご紹介した神戸・元町の「炭焼&wine 9」(以下、「ナイン」)が創業9周年を迎えた。

店主の土井雄一郎さんは周年記念など、表立ってのイベントはあまり積極的にしない人だが、店名と同じ「9」周年ということもあり、開店当初から足を運んでいるひとりとしてお祝いにうかがった。

店の歴史は土井さんのこだわりの歴史と言ってもよい。

炭焼きというジャンルで、あえて肉では勝負をせず、愛する神戸の野菜を主役に据え続けてきた。

ワインはクラシックからナチュールまで幅広い知識を有し、自分が美味しいと思ったものであればジャンルを問わず供する。

以前働いていた東京・代官山の名店「cafe HEAVEN’S」で天然木の温かさに魅せられ、内外装はHEAVEN’Sを手掛けた千葉の工房に特注。

音楽を愛し、選曲・音響にもこだわってジャンルレスにイイ音を求めてきた。

そんな土井さんのホンモノへのこだわりに共鳴し、コアなファンが着いてきたからこそ、ナインは走水通という集客的には不利な環境下でコロナ禍をも乗り切ることができたのだと思う。

さらにナインの開店以降、同じテナントには飲食店が新規開店、走水通全体で見てもその数は徐々に増えているのだから、土井さんはまちの活性化にも一役買ったかもしれない。

土井さんとは開店以来の付き合いなので、こちらも9周年。

お店では酔っ払った私が馬鹿話ばかりしているような気がするのだが、プライベートで食事をすれば衣食住や仕事のこと、家族のこと…実に色んなことを語り合える仲になった。

他の店に足を運び転勤を繰り返す私を「mickeaterさんは風来坊的なところあるから」といたずらっぽく笑う土井さんだが、私にとってナインはずっと定位置のひとつだったはず。

風来坊とは失礼ではないか。

どうか9年目も健やかに、引き続き走水通に根を張り、わざわざ足を運ぶファンを増やしてもらいたい。

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