美食旅行がしたいと前々から思っていたのだが、この度ようやく実現したのでご報告する。
訪れているのはフランス。
昨日シャルルドゴール空港からパリに入り、時差ボケでホテルに着くやいなや爆睡。
今朝は5時に起きて、ランチまで腹ごしらえをしてきた。
今、パリは16時前。ランチを終え、腹いっぱいでベッドに倒れ込みながらこの記事を書いている。
1食目のランチはココで。
1935年創業の老舗ビストロ「La Poule au Pot(ラ・プール・オ・ポ)」である。
Poule au Potとは、鶏肉の煮込みスープを意味するらしく、ブルボン朝のアンリ4世が好んだ料理だったという。
店内には過去に来店した数々の著名人のネームプレートが。
昨年はディカプリオが来たのだとか…さすが有名店である。
そして、世界のフレンチの潮流があっさりヘルシーなヌーベルキュイジーヌに向かう今、この店ではしっかりバターを使い伝統的なフレンチを提供し続けている。
メニューはアラカルトのみ、なんでもパリでも稀少なミシュラン一つ星のビストロとあって価格帯は全体的に高めだ。
英語堪能で気立ての良い美人ホールスタッフの説明を聞きながら3品をセレクトした。
最初は冬の定番、オニオングラタンスープから。
うーん、うまいです。正直オニオンは少ないが、旨味がしっかりと凝縮されたスープはさすが本場のビストロだと感じさせる。
新鮮なオマールって久々に食うた気がする。20数年前は日本でもこんな料理出すお店が沢山あったよな。クラシカルで好きです。
スパイスが効いていて個人的にはかなり好み。日本のテリーヌは不自然に甘かったりするものも多いのだが、本番のトラディションはこういうものかと妙に納得させられた。
食後にポルト酒を頼んでみた。
白ワイン3杯を短時間で飲み、さらに欲張ったのが間違いだった。美味いけど撃沈。
最後にカフェ・オ・レを。
日本のカフェ・オ・レと比べると随分苦くキリッとした味わい。これはこれでアリだと思った。
これでフィニッシュに…と思いきや、さっきの美人さんが寄ってきてくれて、友人が作ったというプディングをサービスしてくれた。
トロリ緩くて、甘さが控えめ。ポルト酒との相性も抜群。友人は腕の良いパティシエと見た。
総じて、フランスのビストロの真髄を堪能させてもらえたような気がする。
来ているお客は老若男女を問わず、ワイワイ楽しく賑やかに皆好きなものを食べ、好きなものを飲んでいる。
その間、サービスは付かず離れずだが、皿の交換やワインの追加など、しっかりタイミングをはかっている。時にはジョークを交え楽しませてくれて、食事がもっと愉しくなる。
日本にもこういう雰囲気の店が増えたらもっと盛り上がるだろうなぁ。
さて、これから夜に向けて準備をしなくては。
To be continued…