昨日、「ミシュランガイド東京2020」の出版記念パーティーがあったのだが、今回、近年においては比較的大きな動きがあった。
まず、「すきやばし次郎」と「鮨さいとう」が三つ星から外れて非掲載となったとのこと。
なんでもその理由というのが、一般のお客が予約困難になったからというもの。
確かに食べログやInstagramで人気に火がついた店は瞬間最大風速でとんでもない数の行列やキャンセル待ちが発生するが、1年間掲載を見送るほどの状況とはどのようなものなのだろう。
特に「すきやばし次郎」など、現在は昼夜ともに¥40,000のコースらしいではないか。
確かに御年94歳の大将・小野二郎氏に握ってもらえるだけでその価値があるのかもしれない。
しかし、この値段設定だけで一般庶民には予約困難ではないか…。
そしてもうひとつ、大きなトピックがある。
それは東京・南青山のイタリアン「プリズマ」が二つ星に昇格したことだ。
現時点では、日本のイタリアンでは唯一の二つ星ということになり、大変な快挙だと思う。
「プリズマ」の齋藤智史シェフといえば、私が人生で最初に頂いた本格イタリアンのコースを作ってくれた方であり、私はそれがきっかけでイタリアンにも興味をもつようになったのである。
自己紹介にも記したが、2007年のクリスマスイブ、齋藤シェフが当時営んでいた広尾「イルリストランテネッラペルゴラ」で食べた¥7,000のプリ・フィックスコース、これが私の遅咲きイタリアンデビューなのである。
なぜ当時イタリアンの知識がなかった私があまたある東京のイタリアンレストランの中からあえてペルゴラを選んだのか…正直、記憶を辿ってもなかなか思い出せないのだが、仮に選んだのが他店であれば、果たしてここまでイタリアンに興味をもつことになっていただろうか。
それほどあの5皿は感動的であったし、それを提供してくれた齋藤シェフには大変感謝している。
正直、プリズマには行ったことがない。
価格設定に少しビビっているからだ(笑)。
しかし、いずれ近いうちに訪れてみたいとは考えている。そしてその際には御礼を伝えたいと思っている。
「誰やねん?」
きっとそう思われるのがオチだろうが。
【追記】
もうひとつ個人的に嬉しいことがあった。
以前の記事でもご紹介した新宿御苑前のフレンチ「スクレ・サレ 」が今回ミシュランガイドに初掲載された。
安くて美味しい「ビブグルマン」に位置付けされたが、料理は星付きレストランのレベル。
是非、この機会に一度訪れてもらいたい。
[…] 何と、以前にも書いた、私がイタリアンに興味をもつきっかけをつくってくれた「イルリストランテネッラペルゴラ」のシェフ、齋藤智史さんのストーリーだったのである。 […]