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【神戸・三宮】歴史と伝統を守り続ける神戸最古のリストランテ、「リストランテ ドンナロイヤ」

最後は、③サービスのはなし。

リストランテにありがちな形式ばった堅苦しい接客ではなく、泰然自若とでも言おうか、お客が食べたいものを好きなだけ頼んで愉しんでくれたらよいというスタンスが感じられる。

そして、知識豊富なマダムとベテランのカメリエーレは自分の言葉で料理の特長を説明してくれる。

表に料理の良き理解者がいることほど店の強みになるものはない。

無理に酒を勧められなくとも、魅力的なプレゼンテーションにより、お客の頭の中の想像が膨らんで自ずと料理と合わせる酒が欲しくなる流れが生まれてくる。

やがて酔いも回ってきた頃、渡邊さんがテーブルまで来て、「お口に合いましたか」と感想を求めてくれる。

今や、東の二郎(「すきやばし次郎」の小野二郎さん)に対して西の元則とでも呼びたくなるような大重鎮と直々に話ができるだけで幸せなのに、これ程までに謙虚な商売をされていることには本当に頭が下がる思いだ。

食後の壮観

以上、私の想いを交えながらつらつらと書いてきたが、ひとことで言うと、ドンナロイヤは創業以来68年もの間、ぶれることなく本当の美味しさを守り続けてきた、この御時世にそうはない名店である。

この駄文を読んで、少しでもドンナロイヤに興味・関心が湧いたという方がいたら、今すぐにでも足を運んでいただきたい。

特に複雑系創作イタリアンや、ばえ狙いの料理しか食べていない若い方なら、なおのこと是非。

81歳が作り上げる渾身の一皿、洗練されつつも心温かいリストランテの世界観はきっとあなたの胸に響くことだろう。

あー美味しかった

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One Comment

  1. […] その前にドンナロイヤの予習だが、1952(昭和27)年にイタリア人のジュゼッペ・ドンナロイヤ氏が神戸元町・旧居留地で創業した神戸最古のイタリア料理店であり、現在はジュゼッペ氏の跡を継いだ2代目・渡邊元則さんが83歳にしていまだ現役で腕をふるっている(以前の記事はこちら)。 […]

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