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大阪・本町での優雅なカフェタイム

おおよそ5年ぶりだろうか、大阪・本町周辺をぶらついてみた。

この辺りは心斎橋ほど人手が多くなく、店もチラホラ点在する程度だが、結構粒ぞろいの店が揃っている。

そんななかで久しぶりにランチにお邪魔した店がこちら。

「シェ・ドゥーブル」という、女性店主が独りで切り盛りするカフェである。

「シェ・ドゥーブル」とはフランス語で「傑作」という意味なのだそう。

インテリアといいカトラリーといい、また脇に置かれた古書ののセレクトといい、芸術家としても活躍する店主のセンスの良さが溢れている。

ドイツの現代美術家、Joseph Beuys(ヨーゼフ・ヴォイス)について色々と教えてもらったのもここだった。そのあと、すぐさま渋谷のキラー通りにある「ワタリウム美術館」にBeuysの本を購入したっけな。

さーて、何を頂こう。色々あるなぁ。

悩んだ挙句にセレクトしたのがこちら、ガレットのランチプレート。

おぉ、スープはズッキーニか。

勿論頂きますよ、白ワインも。

ガレットはそば粉。香ばしくて実に上品な味わいだった。スープもレンズ豆の煮込みもドフィノワもすべてがあっさり薄味でオジサンには嬉しかった。

ぼーっとしていたら今度は食後の甘いものが欲しくなってきた。

アイスとかもあったけど、これを見つけては外すわけにはいかない。ヌガーグラッセ。おコーヒーと一緒に。

ナッツやドライフルーツがたっぷり。こちらのは他にも増してほろりと柔らかかったが、それがまた良かった。

食後に店主と少しお話ししたのだが、何と5年ぶり2回目の訪問というのに私のことを覚えてくださっていた。

さすが芸術家、空間把握能力が高いからか顔の認識力も半端ないと見た。

はぁ。コロナのせいで何気ないランチタイムがより一層幸せに感じられる今日この頃。また近いうちにお茶をしに来よう。

本町を訪れる回数が増えそうだ。

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