「鴨の藁焼き」。
これも好きなんよ、毎回オーダーしてる気がする。
藁の香りをまとった肉厚な鴨肉に濃縮バルサミコソースをつけて頂く。
野趣溢れる味わいにこれだけで赤ワインが進むのだが、付け合わせのキノコのソテーとジャガイモのピューレ、クルミが加わると、風味・食感がより重層的な味わいに。ワイン第二波が押し寄せてくる。
大変贅沢な一皿だが、価格は1,000円代と非常にリーズナブルなのも嬉しいところ。
「カニ味噌のパスタ」。
こちらもオープン当初からの看板メニューのひとつ。
トマトベースの濃厚なカニ味噌ソースがパスタにしっかり絡み、口内で旨味が弾ける。シェアして〆の一皿的位置付けでオーダーすることが多いが、お一人様ならこれとワイン2,3杯だけで完結してしまう可能性も十分ある。
総じて、テラサナの料理にはオーソドックスな料理に幅広いアレンジが効いていて常に驚きがある。もちろん単体でも十分に愉しめるのだが、最大級の口福はやはりワインとのマリアージュによってもたらされるだろう。
加えて、三ノ宮の駅チカ一等地にもかかわらず、このクオリティの料理を大変リーズナブルに提供するふたりの心意気がこれまたありがたい。
まずは軽く1杯だけでもイイから、ふたりに身を委ねてみよう。きっと、マリアージュの愉しさを再認識できる時間となるだろう。
追伸:人気店なので、あらかじめ電話で予約・空席確認しておくのがベターです(TEL 078-391-2009)。