自己紹介にも記したとおり、食べ歩きデビューが異様に早かった私だが、こと飲み歩きに関しては意外に歴が浅い。
なぜなら学生時代までは飲めない体質で、飲食店に行って酒を注文すると料理の味やその場の会話を忘れてしまうくらい弱かったため、どうしても好きになれなかったのだ。
しかし、社会人になって上司や先輩に飲み潰されたりオンナノコの前で無理して飲む機会が増えると、自然と酒に対する耐性ができてきた。
しばしばバーを訪れるようにもなり、今度は行きつけの店が欲しくなってくるのがやはり外食好きの性。
そこで、今日は私の最初の行きつけになった店を紹介したい。
神戸はハンター坂の「Bar Le Salon」(以下、「ル・サロン」)、1998年に吉成幸男さんがオープンしたオーセンティックバーである。
以前にも紹介したとおり、ハンター坂は神戸でも有数のグルメ激戦区であるが、一方で全国的に見てもハイレベルなバーが点在することで知られている。
これまでこの界隈のバーは大体訪れてみたが、結果、落ち着いたのがル・サロンだった。