今回はコロナ禍でこんな不況のご時世においても、70歳を越えて今もなお現役で頑張っておられるシェフの店を紹介したい。
いつまでもお元気でとは願いつつも、人間はみな時の流れとともに心身ともに衰えていくもの。今のうちに是非、匠の成せる味を舌に、心に焼き付けておいてほしい。
1.はし野(神戸・元町)
ミシュランガイド一つ星常連の日本料理店。店主の橋野義長さんは団塊の世代生まれの71歳。鹿児島に生まれ、自衛官から料理人に転身したという変わり種。
長きにわたり器を集め、「短冊懐石」や「手桶懐石」など、コースの名前は供する器のかたちから名付けたという。
盛り付けには季節感を重視し、奇を衒わないまっとうな懐石料理を頂くことができる。