4.松喜(神戸・元町)
かの京都「嵐山吉兆」で長年修業を積んだ栗林富二さんが親戚の先代から受け継いだ日本料理店。こちらもミシュランガイド一つ星の常連店である。
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先代はかなり腕の良い料理人だったようで、長年通う常連客を満足させるためには吉兆仕込みの技法だけでは通用せず、試行錯誤を繰り返したという。結果、栗林さんが辿り着いたのは本格的な懐石に割烹料理を取り入れた独自スタイル。
椀物は鱧や真薯、若芽と筍など季節に応じて内容が変わるが、澄んだだし汁は新進気鋭の若手料理人ではちと出せないような奥深さ。
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野菜の焚き合わせは野菜一つひとつを別々の味付けで焚いてから合わせるという仕事の細かさ。
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栗林さんは今年で85歳。今もなお自転車で市場に出向いて仕入れを行い、板場では傍らの3代目と息ぴったりでキビキビと包丁を握る。いつまでもお元気で、お客を愉しませてもらいたい。
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