コロナ禍でスタミナをつけたいと思い、神戸でうなぎを食べたのはつい先日のこと。
訪れたのは元町通3丁目、JRA WINS近くの裏通りに佇むうなぎ屋「青葉元町店」(以下、「青葉」)。
創業は1935(昭和10)年、90年近い歴史を誇る老舗であり、現在、三宮と東京(新富町)にも支店がある。ちなみに松花堂弁当を考案し文化功労者にもなった、かの「吉兆」創業者・湯木貞一氏のご親戚筋でもある。
さて、うなぎの前に一品料理から行くとしよう。
「かまぼこ」。
こちらは中央市場前「かいや」のもの。鱧のすり身しか使わない歯応え抜群の上質なかまぼこだ。ビールより日本酒を頼むべきだったか。
「野菜焚き合わせ」。
プライベートではジャンルを問わず食べ飲み歩きが好きな店主のセンスが光る一皿。洋からのインスパイアか、炭火で焼いた赤・黄のパプリカが甘くて香ばしい。ワインが欲しくなる(メニューにはない…)。
「肝焼き」。
これを食わねば始まらない。身よりもむしろ肝の方が精がつくイメージだ。臭みは一切なし。タレもほどほどに塗られており、肝本来の旨味・苦味が際立っている。粉山椒をふりかけて頂くとなお美味し。
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