2軒目は少しに西に戻って、「koku」という店へ。
神戸・元町の「Neighbor Food」などで修業を積んだ、私と同世代の女子がひとりで営むカフェだ。
華美な装飾はなく、扉を全開し、ご近所さんがふらっとケーキやクッキーを買いに来たり、遠方から車で来て用を済ませた人がお茶を飲みに立ち寄る…こういう自然体の店が最近増えているような気がする。
時計を見ると、まだ14:00前。全然余裕なのでちと吞むことに。
白ワインをお願いすると、供されたのがフランス・アルザスの「Vincent Fleith Edelzwicker」。
これ好きなんよなぁ。蜂の絵が描いてあるだけあって、蜂蜜のような香りを感じる爽やかな一杯。この季節に相応しいワインだ。
長芋とうすいえんどうのポタージュを頼んでみた。
クルトンではなく蕎麦粉の入った牛蒡のクラッカーがあしらわれているのも面白い。
いいねぇ。ワインとよく合うわ。塩控えめでえんどう本来の味が際立っている。長芋もしれっとまろやかさをプラスしていて重要な要素だ。あっという間に飲み干してしまいました。
そのまま居座って本格的にティータイムへ移行。
アールグレイとパウンドケーキがお供でした。
ご馳走様でした。
再び時計を見ると、16:00を過ぎていた。
そよ風に小鳥のさえずり、青々と茂る新緑の樹々。通過する阪急電車。春の穏やかな気候が相まって、非常に爽やかな昼下がりの2時間だった。
すぐ側には六甲山系の美しい風景が広がり、東西には憩える川のせせらぎがある。何と贅沢な場所なんだろうと羨ましくさえ思う。
灘区の魅力を再発見することができた一日だった。
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