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「料理の鉄人」、「アイアンシェフ」、そして…

緊急事態宣言が発令され、またしても延長。私は外食もできず、おとなしく隠匿生活を送っている。

とりわけ書くネタもなく、気が付けば5月ももうすぐ終わり。

「この1ヶ月あまり何をやってきたのだろう」…自分の行動を振り返ってみると、Youtubeを観まくっていたような気がする。

まず、最近のテレビ番組が本当につまらない。

例えば、①誰もが正解できそうな問題を勿体つけて取り扱う安上がりクイズ番組。そして、②若手芸人のリアクションがお寒いヤラセ丸出しのドッキリ番組。さらには、③タレントがただただ爆盛り料理を食べ続けるだけの何の工夫もない大食い番組。さらにさらには、④コロナ禍で密を避けるためだけという理由で企画されているんじゃないかとも思える、秘境・辺境の地を芸能人がひたすら歩くだけの旅番組。

下手をすると、本当にこの4つくらいにしか場合分けできないではないか。

だからといって、有名Youtuberの「●●やってみた」なんてのも全然つまらない。

そこで最近よく観ているのが、子供時代に心躍らせた「料理の鉄人」の名勝負の数々である。

(というワケで、今日は私のテレビ・Youtube批評にお付き合いください…)

「料理の鉄人」は、1993年10月から1999年9月まで丸6年にわたって放送されたフジテレビの料理対決バラエティ番組である。

プロの料理人同士が決められた食材(「食材」という言葉はまさにこの番組から生まれた)をテーマに、1時間で料理をつくり上げ勝者を決めるという構成は当時、大変画期的であり、多くの有名料理人が出演した。

当時はインターネットがない世の中で、凄腕料理人の存在を新たに知り、その一挙手一投足を見ることができるのはこの番組しかなく、日本中が熱狂するばかりか、ピエル・ガニェールやアラン・パッサールなんていう海外のスーパーシェフも参戦し、大いに話題を呼んだ。

個人的には、MOFで「ロオジエ」の料理長だったジャック・ボリー(VS鉄人・石鍋裕)、「神田川本店」神田川俊郎や「フォリオリーナ・デッラ・ポルタフォルトゥーナ」小林幸司、「リストランテ・ヒロソフィー」山田宏巳(いずれもVS鉄人・陳建一)、「シェ・シルビア」アルトア・ルター(VS鉄人・道場六三郎)などが特に印象的だが、いずれの対決も結果は分かっていながら今観てもワクワクしてしまう臨場感は本当に素晴らしいと思う。

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2 Comments

  1. M.Kug M.Kug

    いつも楽しい記事ありがとうございます。「料理の鉄人」は懐かしいですが、私にとっても大変思い出深い番組です。三谷青吾シェフは残念ながら鬼籍に入られましたね。若い頃の三國清三を思わせる、射るような目のとてもカッコいいシェフでしたね。ちなみに画像はいつの「料理の鉄人」からの引用ですか?記憶にございません(忘れただけかもしれません)。神戸勝彦シェフの店(マッサ)にもよく通いましたが、一番若くして一番先に鬼籍に入られたのには、とても驚きました。話せば尽きることがありませんが、一旦ここで失礼いたします。(衝動的にメールしてしまいました)

    • mickeater mickeater

      M.Kug様
      コチラこそいつもコメントを頂戴し、ありがとうございます。
      実は私も三谷シェフと三國シェフの雰囲気が被って仕方がありませんでした。最近、お痩せになっていたのは健康維持のためかと思っていたので、大変驚きました。
      写真の三谷シェフは2000年正月、「料理の鉄人」のレギュラー放送が終了した後の特番で、中華の脇屋友詞シェフとともに新鉄人候補としてお披露目された時の姿です(ちなみに和食の候補は不在)。
      神戸シェフの逝去もまた衝撃的でした。あれだけのクオリティの料理を大変リーズナブルな価格で提供されていて、ビッグネームなのに志が素晴らしい方だなあと思っていました。逝去は営業時間外、厨房での不慮の事故によるものと伺いました。これが仮にも営業時間内であれば、結果は異なっていたと思われるだけに残念でなりません。
      しかしマッサにもよく通われたとは、M.Kug様の守備範囲の広さに脱帽です。オールジャンルで日本全国、長きにわたっての食べ歩き…まさに私の目指す姿です。

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