だからこそ今回の復活を聞いた時は実に嬉しく私にとってここ数年で一番のニュースだった。
それでは早速ルパッサージュ第3章をご紹介しよう。
店はハンター坂の1本西側、群青色の壁と鮮やかな茶色の扉が目印である。
店内は白とブルーが基調でカウンター6席に2名テーブル席が4つというバランス良い配置。
カウンターはオープンキッチンとなっており、調理の様子を眺めながら食事を愉しめる。
料理はアラカルトメニューで、前菜・メイン・デセール合わせて常時30種類ほどのラインナップ。
これまでのレストランメニューに加えてパテやリエット、サラダなどのビストロメニューも並び、店名後ろの「Pour 2」が表すとおり2人用のポーションが基本となる。
それではここでいくつか料理をご紹介。
「ワカサギのフリット」。
かつては春のコースのアミューズで定番だったメニュー。
さっくり揚げられた新鮮なワカサギをシンプルに塩だけで頂く。
素材の旨味を堪能でき、スターターとしてのパンチ力は絶大。
もちろんお酒が進みます。
「アーティチョークのサラダ」。
ざっくり刻んだ芯とタイラギをオランデーズソースで合わせる。
芯の甘味と苦味、タイラギの旨味に加えて歯応えの妙。ボリュームもさることながら色んな要素が愉しくて食べ応え十分。
これぞフレンチのサラダ!と思わせてくれる一皿だ。
お酒が進みますPart2。
「フォアグラと卵のシンフォニー マデラソース」。
開店当初から供される、言わずと知れたスペシャリテ。口の中で旨味・コク・香りが渾然一体となる。そして、あまりの官能的な美味さに幾度となく悶絶させられる。
店を訪れたら必ず頂くべき一皿かと。