前置きで字数を稼ぎすぎた、スミマセン。
さて、店は1913(大正2)年の創業。
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聞くに、店主でシェフの竹山正昭さんは1942(昭和17)年生まれの3代目。御歳81を迎える大ベテランだが、血色が良く背筋もピンとしていてお世辞抜きに60代に見える。
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2代目が急逝され26歳から看板を守り続けてきたというから、実に50年以上にもなる。
店内はカウンター8席に4名がけテーブル席が1組の12席。
カウンターに案内され、ひとまずツレとワインでカンパイ。
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隈なくメニューを拝見。
調理の関係から最初にすべて注文してほしいとのこと。
悩んだ末に前菜にホワイトアスパラガス、メインにビーフシチューとオムライス(それぞれセット)を選択した。
果たしてこんな頼み方で良かったのか。
カウンター席のすぐ目の前は厨房。
整然と吊るされた鍋、常時火にかけられた焼き網。
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テキパキと躍動するシェフの手から、我々より先に通っていた注文の品が次々とリリースされていく。
何だかとても旨そうだ。
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すべての一挙手一投足に50数年の重みを噛み締めながらできあがりを待つ。まさに幸せの極み。
まず供されたのはセットの前菜。
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生ハムに野菜というシンプルなものだが、新鮮野菜のシャキシャキ感が際立っていてクオリティが高い。
約30分後だろうか、前菜のホワイトアスパラガスが到着。
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「1本おまけしときました」
え、良いんですか。もともと1本の皿ですよ(笑)。
そんな心の叫びはともかく、オーダー直後からずっと鍋の中で茹でられたアスパラガス。
ナイフを入れるとホロリと崩れる繊維の柔らかさに驚く。
オランデーズソースも酸味と旨味のバランスが素晴らしく、Bec岸本さんの味に近いものだった。
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このホワイトアスパラガス、通年メニューとして提供されているとのこと。次回も頂こう。