食後はシェフ自ら昆布茶を淹れてくださり、奥様交えてしばし談笑。
「神戸の方ですか。そりゃあ美味しい洋食店が沢山あることでしょう」
「先日、Kさん(大御所女優)が来てくださってねえ」
「昔はもっとたくさん従業員がいてね、さっき来てた子も高校生の時にバイトに入ってたんですよ」
長い歴史のなかのわずか数時間だけでも共有できたことを幸せに感じた。
今回は「高級洋食とはいかに?」という、多少興味本位的な要素もあったのだが、下町洋食ではなく、フレンチの高い技術に裏付けられた一品一品に、洋食の素晴らしさ、奥深さを実感させてもらった。
シェフもこのお年でこれほどのクオリティの料理を供するには相当な体力、仕込み時間を要することだろう。
本当に頭が下がるし、ご無理をせず奥様と二人三脚で少しでも永くこの厨房に立ち続けてもらいたい。
ご馳走様でした。また近いうちにお邪魔します。