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12年目もフランスのエスプリ伝導にまい進、「ブラッスリー・ロバボン」

先月、神戸元町での創業から11周年を迎えた「ブラッスリー・ロバボン」(以下、「ロバボン」)。

なんでも、アフターコロナ元年となった今年は3日間にわたって周年イベントを開催。遠方から昔のスタッフも駆け付け深夜までフル回転、それはそれは盛況だったと聞いている。

私はあいにくイベントに参加できなかったので、3年前の投稿内容をここに上書きし、今のロバボンを伝えることで祝意を表したい。

ロバボンの大きな転機と言えばハンター坂移転もそうだが、私にとってはオペレーション変更の方がインパクトが大きい。

もともとはオーナーギャルソンの小場佐慎也さんにシェフ、スーシェフの3人体制だったが、2020年4月からは小場佐さんだけのワンオペ営業となった。

小場佐さんはギャルソンの黒服を脱ぎ、ストライプのシャツ、ジーンズに衣替え。

料理の仕込みからサービスまで全てひとりでするというから正直、大丈夫なのかという思いが強かった。

そんな思いの表れかどうかは分からないが、私が初めて小場佐さんの料理を頂いたのはワンオペ開始から1年3か月も経ってからのことだった。

田舎風パテとラタトゥイユを頂き、遅ればせながら心配が杞憂だったことを実感した。

どちらも美味しかった。

たしかBecの岸本さんもこんなことを言っていた。

「こないだあいつの料理食べたんですが、結構美味しかったんですよ。マズかったらテーブルひっくり返したろうかな思てたんですけどね」

伝説の料理人をこう言わしめたのだから大したものである。

その後はトマトサラダや仔羊のタジン、ムール貝の白ワイン蒸しなど、当初よりも大幅にバリエーションが増え、ますます料理人魂に火が点いている。

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