3.サル・キッチン(東中野)
JR東中野駅から南に徒歩5分ほど、内藤泰治さんと奥様が営む小さなレストランだ。
住宅街に佇む外観はまるで喫茶店のようだが、本格的なフレンチを頂くことができる。
内藤さんは国立大学の理学部を卒業した異色の経歴の持ち主。料理人としての修業経験はないが、かの「オー・シザーブル」でサービス担当をしていた折に歴代の伝説的シェフから料理の手ほどきを受けたという。
内藤さんの料理の特長は素材の持ち味を最大限に活かすこと。いかにもフレンチ的な濃厚な味付けは必ずしも良しとせず、さまざまなジャンルからインスピレーションを受けている。
「サザエとクスクスのタブレ」。
濃厚かつ爽やかなんよね。ウマイ。
「鮎のムニエル」。
付け合わせにレタスなんて素晴らしいセンス。
内藤さんが得意なジビエ。これからの季節が楽しみだ。写真は「雉のロースト」。
メニューは現在はコースのみ。ディナーのみの営業である。
【一人飲み食いの予算目安】夜:12,000円(私の実績値)
4.ロマンティコ(白金台)
中山健太郎シェフが一人で営むカウンターイタリアンである。
かの神戸・元町「Bec」の岸本達哉シェフも東京時代から崇拝するだけあって、抜群にウマイものを頂くことができる。料理はおまかせコースのみ。
スターターとして供される「アナゴのフリットとカプレーゼ」。
スペシャリテであり最高にウマイ。最強のオープニングである。
小粒のモンサンミッシェルのムール貝。
はぁ~これも絶品でした。鶏のレバーと焼いたズッキーニが添えられていた。実にセンスが良い。
手打ちの「ピーチ」。
これもアルデンテ具合が絶妙で素晴らしく馬買ったなぁ。
一見すると強面で無口な中山シェフだが、話してみると大変ユーモアがあり、博学で楽しいお方。是非、勇気を出して話しかけてみよう。
余談だが、常連さんの一人に馬主がいて、自分の馬に「ロマンティコ」という名前を付けたのだそう。中山シェフも意気に感じて、「ロマンティコ」が出走するようすを北海道まで見に行ったという。
あ、店はランチ・ディナーともにコースのみの提供です。
【一人飲み食いの予算目安】昼:9,000円、夜:13,000円(私の実績値)
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