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神戸のまちの回遊性

しかし、異人館街の観光ブームも1995(平成7)年の阪神・淡路大震災を機に終焉を迎えてしまう。

多くの異人館が半壊・全壊し、耐震化工事の困難さや費用負担の大きさから一部が取り壊され、また、耐震改修のために長期休館するところもあった。

北野・山本地区に在住していた外国人たちも震災による神戸港の衰退によりその多くが帰国の途についたと言われ、往時の賑わいは完全に失われた。

ここまで、北野・山本地区の活性化がどうやら神戸の市街地における回遊性の命運を握っていそうなことをお分かりいただけただろうか。

では、震災以降の30年余り、地域の人々や行政が何もしてこなかったのか。

決してそんなことことはない。

例えば、毎年春、北野坂を中心に行われる「インフィオラータこうべ」。

イタリアで400年以上続く、道路に花を敷き詰めるイベントに着想を得て、復興の願いを込めて震災2年後から開催されているイベントだ。

さらには、2005年に北野・山本地区がパリ・モンマントル地区との友好提携を締結。

市街地の中にあって坂道が多く、高台からの眺望が素晴らしいことや、住宅地と観光地が程よく調和した街並みを形成していることなど、お互いの共通点が提携の決め手となった。

現在では、フルートやシャンソンなどの音楽イベントとタイアップした「神戸北野パリウィーク」などを開催し、地域を盛り上げている。

こうした民間発の地域活性化の取り組みが定着し長く続いていることは本当に貴重だし、ひとえに関係者のご尽力の賜物である。

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2 Comments

  1. 匿名 匿名

    初めてコメントさせていただきます。
    神戸や東京、また海外のことまで、お書きになられているのを楽しく読ませていただいています。特に神戸は私にとっても馴染みのお店が多く、嬉しくなります。
    今回はYさんとの切なくも思い出深いお話でした。素敵なご関係だったのですね。お気を落とされませんように。
    また神戸のこと、お書き下さるようお願いいたします。

    • Anonymous様
      温かいコメント・お心遣いを頂戴し、誠にありがとうございます。また、数々の駄文を読んでいただき、感謝申し上げます。
      ご紹介させていただいた神戸のお店にAnonymous様の馴染みのお店が多く含まれていると伺い、大変嬉しく思いました。どこかでお会いしているかもしれませんね。
      また機会がありましたらAnonymous様オススメのお店も是非ご共有いただけますと幸いです。
      Yさんは本当に温かい人で、旅出されたことにいまだ実感が湧かないのが現状です。
      当日の写真も追加いたしましたので、ご覧いただけますと幸いです。
      引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

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