神戸・三宮の北側に位置するハンター坂。
観光地として賑わう北野坂から一本西に位置するこの坂道はかなり個性的でレベルの高い飲食店が密集するエリアである。
そのハンター坂で開店9年目を迎え、今や神戸を代表するイタリア料理店のひとつに成長した店がある。
オーナーシェフ、花谷和宏さんが営む「ハナタニ」だ。
「ハナタニ」は芦屋のリストランテ「ラッフィナート」や神戸・元町「エル ラコーデン タケウチ」などで修業を積んだ花谷さんが2011年12月に「オステリア ハナタニ」として創業。
カウンター9席に4名掛けテーブル席1つという小さなハコながら、「播州赤鶏とビーツのサラダ」や「ブラウンマッシュルームとシイタケのタリオリーニ」など、この店でしか食べることができない個性的なヒット商品を次々に生み出し、たちまち人気店へと駆け上がった。
そして5年後の2016年7月、北側の現店舗に移転。オオバコの「リストランテ ハナタニ」へと生まれ変わった。
アラカルト客用のカウンター12席にコース料理客用のテーブル16席、バールカウンターやベンチシート、個室も加えると、全部で40席以上にもなるが、独り飲みから個室接待まで対応できる、非常に使い勝手の良い空間は連日の大盛況である。
営業時間は創業以来、ランチとディナーの二本立てだったが、昨年9月よりディナーのみに専念することになった。
その代わりに、20:30以降は全席でアラカルトが注文可能になり、オステリアメニューが提供されるなど、より幅広い愉しみ方ができるようになっている（店名も密かにリストランテの冠を外し、シンプルに「ハナタニ」となった）。