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【東京・麻布台】移転から3年、東京でもグルマンを唸らせる名店に、「レストラン・パトゥ」

この日頂いたのは土日限定のランチコース。

蒸し暑い日だったので、とりあえず白ワインでスタート。

一皿目は「小カブのムース トマトのジュレ」。

乗っけからやられました。クリーミーな冷製ムースに爽やかなトマトの酸味。

重層的な味わいはまさにパトゥの真骨頂とも言える一皿。

「青森産紫うにと北海しまえびのタブレ 赤玉ねぎのソース」。

宝石箱のような美しさに思わず嘆息。ひと通り愛でたあと、スプーンで掬って口の中に。

二層が渾然一体となり、山海の甘味が広がる。

刻んだ赤玉ねぎの歯応えも絶妙なアクセント。

また白が進んでしまった。

「五島産すじあらのポアレ ホワイトバルサミコのソース」。

五島の魚はやはり新鮮、小ぶりだが身がプリッと反っている。

皮際まで旨味が詰まっていて、噛めば噛むほど味わい深い。

ガルニやソースをとっても非の打ち所がない完成度。白身魚では今年のマイベストか。

ワインとのマリアージュも言うことなし。

「岡山産白皇桃とセロリの冷たいスープ」。

まさかこの時期に真夏のスペシャリテにありつけるという、嬉しいサプライズ。

山口さん曰く、とあるイベントで桃を使う機会があり、生産者にお願いしてできるだけ長く提供してもらえるようお願いしたのだとか。

何という幸運。

桃の甘味にえぐみのないセロリの香り。口内でしばし滞留させ、清々しさ、瑞々しさを味わう。

大切に頂いたつもりがペロリと平らげてしまい、もう一度デセールでお代わりしたくなった。

数年ぶりにありつけた一皿は格別に美味だった。

白、止まりません。

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2 Comments

  1. M.Kug M.Kug

    お久しぶりです。M.Kugです。東京に転居後もお元気そうで、いつも楽しく拝読させて頂いてます。コメントを残すのは久しぶりです。年末で長年住んでいた大阪を離れ、念願の首都圏に進出します。1月1日より首都圏での生活となります。日本の中心で公私共に新たな気持ちでリスタートですが、仕事も食べ歩きも楽しみにしています。先日伺ったコートドールも本当に素晴らしかった。神田笹鮨も未訪問ですが早く行きたいなあ。今後も新たな記事を心から楽しみにしています。また近いうちにコメントします。今年もお世話になりました、来年もよろしくお願い申し上げます。

    • M.Kug 様
      こんばんは。メッセージ頂戴し、誠にありがとうございます。そしてご連絡が遅くなりましたこと、大変申し訳ございません…!
      関西を離れられ首都圏でのご勤務を開始されるとのこと、関西のお店に精通されているM.Kug 様と新たに東京のお店についても情報交換し盛り上がれますこと、大変嬉しく思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
      コートドールにも行かれるとのこと、私にとっては憧れのお店です。ずっとうかがいたいとは思いながら、私のような若輩者が…という妙な意識が働いて、ずっと片思いで告白できない弱気な男でいます(笑)。来年こそはうかがいたいと思っていますので、またご共有させていただきます。
      神田笹鮨はふらりと通りかかり、直感的に店構えに惹かれて入りました。シャリの硬さは好みが分かれそうですが、伝統的な江戸前の仕事を随所に忍ばせ、まるで教科書のようなネタを頂くことができます。お値段もリーズナブルで、改めてお勧めしたいです。
      また他のお店も紹介させていただきます。そして本年も大変お世話になり、誠にありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。良いお年をお迎えください。

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